2009
04.21

制服捜査

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 「制服捜査」(佐々木譲/著)を読んだ。

 
 札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大異動により、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野に所在する農村。ここでは重大犯罪など起きない、はずだった。だが、町の荒廃を宿す幾つかの事案に関わり、それが偽りであることを実感する。やがて、川久保は、十三年前、夏祭の夜に起きた少女失踪事件に、足を踏み入れてゆく―。警察小説に新たな地平を拓いた連作集。


 最近だと、彼の作品「警官の血」がドラマ化されて、彼の名前が広まった気がしますが、自分は「笑う警官」(映画化が待ち遠しい)を借りて読んで、彼のファンになりました。

 本作はその本にも関連していて、いわゆる”稲葉事件”の後、不祥事の再発防止のため道警本部は一つ処にとどまると癒着・腐敗し問題が生じると決めつけ、一つの場所に十年以上いる人間を別の地方に配置替えを行った。

 そんなルールの巻き添えをくった川久保巡査部長が主人公で、架空の場所”志茂別”で経験した5つの事件を収めています。

 人口6千人の小さな田舎町なので、そうそう大事件が起きる訳では無いけれど、封鎖的な田舎だからこその表面化しない(隠したがる)出来事が次々と掘り起こされていくあたりは、生々しささえ感じた。

 お巡りさんは捜査しちゃいけないとか、そんな基本的な事を知らない自分はそれだけでも読んでいて感心してしまう(恥)。

 ”警察小説”としては、横山秀夫氏の方が好きですが、佐々木氏の方も違った意味で読み応えがあります。

 本作の続編も作られるとの事なので気になりますが、その前に解説で紹介されていた「ユニット」を探して読んでみたいと思っています。
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