2008
10.22

トワイライト

Category:
 「トワイライト」(重松清/著)。

 
 小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。夢と希望に満ちていたあのころ、未来が未来として輝いていたあの時代―しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。人生の黄昏(トワイライト)に生きる彼らの幸せへの問いかけとは?(裏表紙解説より)


 「流星ワゴン」を読んで、気に入ってしまった重松清作品の2作目に選んだ(たまたま古本屋にあっただけなんだけど)この本。

 同時代に生まれた自分としては、何度も泣きそうになってしまい、その都度涙がこぼれないように本を閉じて、泣くのを我慢してしまった。

 現実があまりに辛く苦い話(物語だけで無く自分の人生も)なので、自問自答しながら読んだ。

 タイムカプセルに入っていた白石先生の手紙の問いかけが胸に刺さる。

 ”あなたたちはいま、幸せですか?”

 この言葉で、自分の今までの人生を振り返り、俯いてしまった。

 物語に出てくる人の中で”ケチャ(竹内淳子)”の気持ちが特に伝わってきた(同じ独り身として)。

 タイムカプセルや大阪万博に関して特に思い出は無い自分だけど、同時代を生きた彼らは想像の世界の人ではなく現実に生きている様に感じてしまった。

 同じ思い出を持っている人が読んだら、もっと身近に感じるのではないだろうか。

 彼らのように何十年ぶりに同級生に逢う勇気は、今の自分には残念ながら無いのが悔しい。

 切なくて辛い思いをしながら読み終わって、でもそんなに嫌な気分じゃ無いのが不思議だ。

 そして、また重松清作品を読んでみたいと思ってしまう、そんな自分は嫌いじゃない。
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